ミノマ
いつもお世話になっております。
拙作「ねこさまとぼくと」がきりのいいところまでいったので、挿絵のようなものを描きました。
とともに、誰にも求められていませんがメイキングをご紹介したいと思います。きれいに仕上げたいわゆる「CGイラスト!」って感じのイラストでしか、ほかの方の参考にならず、まったく需要はないものと思いますが、好きなんです、こういうの。ちょっとずつ絵ができあがっていくの見るのって楽しいじゃないですか。自分でもやってみたかったんです。
言い訳と御託はこのへんにいたしまして、さっそく始めます。
いつも下書きは鉛筆です。スキャンします。
使用ソフトはPhotoshop CS5です。たいてい筆と消しゴムしか使わないので持ち腐れともいえます。
二階調化して白黒にし、色域選択で輪郭だけを切り取ってレイヤーにします。そのあと、下のレイヤーを紫で塗りつぶします。この色はいつも違っていて、目指す絵の雰囲気で適当に選んでいます。今回は放課後の教室がテーマなので暗めで。
固有色が入り始めます。人の顔と机の色がほぼ一緒ですね……
床の色を入れました。雰囲気が結構変わります。今回イメージは、外からの光も強いけれど室内にも一応電気をつけているくらいの明るさです。
棚の中のものに固有色をのせていきます。扉側の壁にも色がつきました。
棚の中のものの色が鮮やかすぎたのでそのレイヤーだけ彩度を落としました。あと楓(立っている人)の顔や足元に影を入れたり、線を整理したりしています。
完成です。
棚の中の影や、座っている二人の色をつけて、トリミングしました。
こうやってみると、窓の外の光はもう少し強くてもよかったかなあとも思います。立っている人と座っている人のサイズ感違いすぎない?とかも思いますが、まあ、あまり気にしない、気にしない。
下書きの段階からとても楽しかったです。
以上です。どうもお付き合いくださりありがとうございました。
実はこの記事投稿後にたまさんの記事を拝見して、「やべ、タイミング的にメイキング見たいって言ってたから出したみたいな構ってちゃんぽくなってる……」と思いましたが恥ずかしくて黙っていました。お声をかけてくださって嬉しいです。
素敵だとか好みだとか、身に余るお言葉です。ありがとうございます。
ご質問に関しては、すみません、私自身よく機能を理解しないまま使っているのできちんと答えられませんが、モードは「通常」で、筆は水彩とかではなくデフォルトの筆だと思います。他に乗算モードがあったので、少なくとも乗算でないことは確かだと思います。
レイヤーではなく筆ツールの不透明度を調節し使っています。筆の詳細がよくわからないので特徴を列挙しますと、不透明度100%にすると当然ですが下の色を完璧に隠蔽してしまいます。また、50%で塗っても、同じ箇所を同じ色で二度塗れば100%(多分)の濃さになり、それ以上濃くはなりません。違うレイヤーで塗っても同様です。
この答えでわかるでしょうか……技術的なことをお伝えできなければメイキングの意味ないですよね……。勉強します。